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わたしや、周りの人が感じている、お姉サマの「危うさ」これが
解消?される、なんか核融合のような化学変化がおきそうな気がしてるの。
お姉サマのやっていることは、本人なりに筋を通してやっているんだけど、
傍からみてると、「危うい」のよね。
優先順位、エネルギー配分、時間配分、本人は考えているつもりでしょうが、
あらゆるものが、屋台骨をしっかりつくる作業をほっといて頑張っている。
一途で真面目でひたむきだから周りは温かくみているけどね。
『一期一会』を無駄にしないで。
貴人(運命を開いてくれる人)との出会いはそうそうないんだよ。
レッスンをうけて恥をかけばいいのよ。
今それが必要と思う。 |
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その次のメールには、
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趣味でいいのなら今のままで充分目的は達しているよね。
中途半端なプロ意識なのよね。
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お姉サマが受講の申し込みをした後もしつこく、
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一番自己投資することに、時間もお金もエネルギーもかける。
明日命がなくなるとしたら、何が一番重要?
家族とあと一つは何?
何がやりたい?
やらずに後悔することって何?
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うーーん、つまり若いうちは何でも勉強だけど、ある程度の歳になったら
自分に誠実に、楽しいと思うことだけやるべきだと思うの。
魂の喜びを感じることは、決してわがままなことではなくて、
自分に一番相応しい必然的行為だと思うよ。
お姉サマは楽しんでそうで、どこか苦しそう。
やってることが修行とか苦行になっている感じがする。
みんなそれに気がついているんだけど、見守っているんだよ。
ハンドベルだってなんだって、音楽は自分が楽しむため、
人を楽しませるためにあるんでしょ。
人生の潤いのために。
指導する人が、舞台の上で演奏したくて演奏して、感動したくて感動して、
楽しみたくて楽しんで、寝食を忘れるほど打ち込んでこそ人はついてくる。
指導者は、自分が相手のために『演奏させてあげたい』だけじゃダメなの。
先ず自分。
瀬田さんのピアノには瀬田さんの溢れる思い、魂の歓喜があった。
それは音楽の素養が有ろうが無かろうが感じる、絶対的なものだった。
ピアノでもライティングでもやりたくてやりたくてやってください。
勝手に自分で課題をたくさんこさえて、
それをクリアすればやったつもりになるのは止めましょう。
しかもやりきれないほど宿題抱えて、いつも不完全燃焼。
それは誰に命令されたの?
人の時間ながらとってももったいない気がしています。
大事なのは自分の立ち位置が良くわかって、感謝ができること。
このスタートラインに立たないでしゃにむに努力しても
なかなか道は開けない。
瀬田さんから学ぶのは音楽だけじゃなさそうね。
健闘を祈ります。
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ふーーーーぅ、ここまで書くかぁ。。。って自分でも思いました。
一歩間違えば友達無くしちゃうぎりぎりメール。
でも圭子お姉サマは偉かった。
メルマガは変わらずきっちり発行し、主婦業、母親業、生徒さんへのピアノレッスンを
こなし、瀬田さんのレッスンを受けるために1分1秒を惜しんで練習に励みました。
2007年8月24日
国分寺にある泉の里コンツェルトザールの『オールヒナステラコンサート』
を聴きに行きました。
このコンサートの1部で、瀬田さんのヒナステラマスターコースの受講生による
コンサートが行われるのです。
プログラムの最初のアルゼンチン舞曲集は、「年老いた羊飼いの踊り」
「粋な乙女の踊り」「はぐれ者のガウチョの踊り」の3部構成になっていて、
圭子お姉サマは2曲目の「粋な乙女の踊り」を弾くことになっていました。
「年老いた羊飼いの踊り」が終り、いよいよお姉サマの番です。
最初の一音 ♪
息が止まりました。
見えたのです。
その音が愛に包まれているってことが。
わたしにははっきり見え、聴こえました。
1小節が終わるか終わらないかでハンカチを顔に当てて泣いてしまいました。
愛だ!お姉サマのピアノの音は愛に包まれている。。。
ずっと顔を上げられませんでした。
ハンカチを離すと嗚咽が漏れてしまいそうだった。
曲が終わって拍手する時、ハンカチは涙と鼻水でぐちゃぐちゃだった。
良かった、ハンカチ2枚持ってて。
それにしてもこんな時に限って、いつもはしないマスカラをつけてたから
全部とれちゃったじゃない!あーみっともない。
圭子お姉サマはもう1曲「ミロンガ」という曲を弾きましたが、
その時はわたしも冷静になってちゃんと本人を見ながら聴くことができました。
本人にしてみれば完璧な演奏ではなかったでしょうが、とにかく良かったです。
他の受講生の演奏も素晴らしくて、どの曲も演奏者にぴったりマッチしていて
ヒナステラの音楽の奥の深さを感じました。
もちろん、2部の瀬田敦子さんのヒナステラは、わたしにとって難解な曲なのに
全身がその音に引き込まれてしまう心地良さがありました。
難解なのに気持ちが良いって本当に不思議です。
コンサート終了後、瀬田さんにご挨拶したら、舞台同様の満面の微笑みで
こう言われました。
「あなたが竹内さんに受講を勧めてくださったのね。
今日の竹内さんの演奏はどうでした?」
「最初の一音から愛がありました!」
「うんうん、今日の竹内さんの演奏には愛がありましたね」
良かったね、圭子お姉サマ。

翌日は同じ場所で、「瀬田敦子トーク&コンサート」がありました。
コンサート終了後に瀬田さんとお話しする機会があり、瀬田さんから
「竹内さんは今回のヒナステラマスターコースを受講して何か変ったかしら」
と聞かれたので、
「ええ、変りました。今までは彼女の音は、カタカナの「オ」と「ト」だったんです。
それが今回の受講で「オ・ト」から初めて「音♪」になったんですよ」
「まぁ!それが聞けただけで、わたし東京でマスターコースやった甲斐があったわ!」
「竹内さんは音楽に対する愛情が深くて、自分のピアノの生徒さんへの指導、
ハンドベルの指導、その全部に愛情がいっぱいあるんです。
でも、自分には愛情があったのかどうか、自分のことはあまり愛してなかったような。
彼女のやってることはなんか苦行とか、修行って感じだったんですよね」
「ええ、わたしもそれはちょっと感じていました」
「今回瀬田さんのおかげで初めて彼女の音が生まれたんです」
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圭子お姉サマ、トワイスボーン(Twice born)おめでとう♪

2007年 9月 4日
野知 律子

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